ランドセルは日本だけ?世界と比べる日本の通学かばん

ランドセルは日本だけ?世界と比べる日本の通学かばん

  • ランドセルって日本だけ?
  • 海外ではどんな通学かばんなのか気になる
  • 何で日本ではランドセルが当たり前なのか知りたい

子どもの小学校入学を控え、「ラン活」に取り組んでいるご家庭も多いことでしょう。

色や素材、価格帯など、選ぶ基準もさまざまですが、そもそも「ランドセル」という通学かばんが定着しているのは、日本だけなのをご存じですか?

この記事では、ランドセルの由来や、世界の通学かばん事情、日本でランドセルが広く使われている理由についてご紹介します。記事を読めば、ランドセルの背景が分かるので、ランドセル選びの参考になる情報が得られます。

ランドセルは日本だけ?

「ランドセル」という名前は、オランダ語の「ransel(ランセル)」に由来しています。

ransel(ランセル)は、もともと「背のう(はいのう)」や「バックパック」を意味するものでした。

江戸時代の末期から明治時代にかけて、西洋の軍隊のスタイルが日本に取り入れられました。兵士が荷物を入れていた背中用のかばんが「背のう」と呼ばれていたのです。

そして明治時代、日本の学習院で軍用の背のうをヒントにしたかばんが採用されました。これが、現在の「ランドセル」の原型です。

その後、ランドセルの通学スタイルが徐々に全国へと広まり、昭和にはランドセルが公立小学校でも一般的になりました。

ただし、通学かばんは必ずしもランドセルである必要はありません。

近年では、ランドセルに代わる通学バッグとして「軽量リュック」や「ナイロン製かばん」などを選ぶご家庭も増えています。

世界の子どもの通学かばんは?

日本では「6年間使う特別な通学かばん」としてランドセルが根付いていますが、世界の子どもたちはどのようなバッグで学校に通っているのでしょうか?

各地域の通学かばんについてご紹介します。

アメリカ

アメリカの小学生の多くは、ナイロン製やキャンバス地のバックパックを使用しています。

デザインやカラーも豊富で、キャラクターやスポーツブランドのロゴ入りなど個性が重視されます。

必要に応じて買い替えるのが一般的で、1つのバッグを長期間使うという文化はあまりありません。

ヨーロッパ

ヨーロッパも国によって通学かばんはさまざま。

ドイツでは「シュールトゥーレ(Schultüte)」と呼ばれる入学時のプレゼントに合わせて、丈夫なリュック型のスクールバッグが用意されます。

イギリスやフランスでは、トートバッグやメッセンジャーバッグも一般的で、ランドセルのような統一された形式はあまり見られません。

中国・韓国

中国や韓国では、近年はリュック型の通学かばんが主流です。

中国では特に小学校低学年向けに、重さの負担を減らした設計のバッグが増えています。

韓国ではデザイン性が重視され、アニメキャラクターなどが描かれたリュックが人気です。

こちらも、ランドセルのように6年間同じバッグを使う習慣はありません。

ランドセルが日本で定着しているのはなぜ?

世界ではさまざまな通学かばんがありますが、なぜ日本では「ランドセル」が定着したのでしょうか。その理由を解説します。

実用性と安全性

ランドセルは、長方形で硬めの構造をしているため、教科書やノートが型崩れしにくく、持ち物をしっかりと守ってくれます。

また、最近では反射材付きや防犯ブザー装着可能モデルなど、安全性にも配慮された設計が進んでいます。

さらに、体への負担を軽減するための工夫も進んでおり、軽量化や肩ベルトの改良により、子どもたちが快適に背負える仕様になっているのです。

背負うタイプのランドセルは両手を自由に使えるため、傘を差しながらでも安全に歩けるなど、小学生の通学シーンにおいてとても理にかなった設計です。

社会的な背景

かつては「みんなと同じ」が美徳とされる社会的背景もあり、ランドセルの統一は「平等」の象徴でもありました。

そのため、同じような素材と形、男の子は黒、女の子は赤のカラーが当たり前でした。

みんなと同じがよいという考えが、ランドセルの普及を後押ししたと考えられます。

また、祖父母が入学祝いとして購入するという文化も、ランドセルが定着するひとつの要因となっています。

独自の文化としての発展

ランドセルは、ただの通学かばんではなく、「6年間の成長を共に歩むパートナー」として考えられています。また、入学式や卒業式など、人生の節目に深く関わる存在。

そのため、長く使える耐久性のあるかばんとして、ランドセルが選ばれてきました。

特に最近では、カラーバリエーションやデザインが豊富になり、「個性を表現するランドセル」も増えてきました。

ランドセルは日本だけの独自の文化

世界と比較すると、日本のランドセルはとても特有な存在です。

6年間同じバッグを使い続けること。みんなが同じ形やカラーのかばんを背負って通学するスタイル。そして、家族の想いが詰まった特別な贈り物としての位置づけ。

こうした背景は日本ならではの文化から生まれたものです。

とはいえ、ランドセルは実用性や安全性にもすぐれていて、通学に必要な機能をしっかり備えています。

ランドセル選びは、ただの買い物ではなく、子どもにとっての学校生活のスタートを祝う大切なイベントのひとつ。

これからランドセルを選ぶご家庭も、ぜひ日本ならではの文化の背景を知ったうえで、ご家庭にぴったりのランドセルを見つけてくださいね。

 


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