ランドセルの相場はどのくらい?平均価格と価格帯別の選び方

ランドセルの相場はどのくらい?平均価格と価格帯別の選び方

ランドセルにどのくらいお金をかけるべきなのか疑問に思っていませんか?

どのランドセルを選ぶのかによって、価格には大きな幅があります。

この記事では、ランドセルの価格相場と価格帯による違いについて詳しく解説します。

ランドセル購入の平均価格推移

ランドセルに支払う金額は、年々上昇している傾向があります。

4万円台が中心だった時期もありましたが、最近は5万円〜6万円台が主流になっています。

一般社団法人 日本鞄協会ランドセル工業会の調査によると、以下のように価格が推移していることがわかります。

調査年度 平均価格
2018年 51,300円
2019年 52,300円(+1,000円)
2020年 53,600円(+1,300円)
2021年 55,339円(+1,739円)
2022年 56,425円(+1,086円)
2023年 58,524円(+2,099円)
2024年 59,138円(+614円)

 

なぜランドセルの価格が上がっているのか

ランドセルの価格は、なぜ上がり続けているのでしょうか?

ここでは、考えられる3つの理由をお伝えします。

消費行動の変容

消費行動の変化は、ランドセルの価格が上昇している主要な理由といえます。

少子化が進む中で、一人の子どもにかける教育費が増加し、ランドセルへの支出も高まっています。

以前は兄弟姉妹ごとにランドセルを用意していた家庭が多かったのに対し、現在では一人分だけ用意すればよいケースが増え、その結果、品質やデザインにこだわる傾向が強まっています。

さらに、縮小する市場を維持するためメーカーは高品質で付加価値の高い製品を提供する戦略を採用しています。

その影響で、高価格帯のランドセルが増加し、価格全体が上昇していると考えられます。

教育環境の変化

ランドセルは、近年の教育環境の変化に対応するため、機能性を高めながら進化を続けています。

例えば、背負いやすさを向上させる体圧分散構造や、丈夫で軽量な素材の採用など、快適さと実用性を両立する改良が進められています。

さらに、タブレット学習の普及や教科書のページ数増加により、大容量で耐久性の高いランドセルが求められるようになりました。

これらのニーズを満たすための技術革新や、製造コストの増加が、ランドセルの価格上昇につながっています。

ブランド需要の高まり

高級ランドセルへの需要の増加も、価格上昇の一因となっています。

職人が手作業で仕上げる高品質なランドセルや、天然皮革や高性能合成皮革を使用した製品は、多くの消費者に支持されています。

大量生産品では得られないランドセルを求める家庭が増えているということです。

特に、希少性の高いコードバン(馬革)を使用したランドセルは、素材の貴重さや製造工程の複雑さから価格が高くなっています。

ブランド価値を重視する消費者の間では、特別感や高級感を提供する工房系ランドセルが人気を集めており、その付加価値が価格に反映されています。

ランドセルの購入時期は価格と関係する?

ランドセルの購入時期は、価格に影響を与える場合があります。

特に量販店では、時期によってセールが実施されるため、安く購入できるチャンスがあります。

展示会が開催されるタイミングでは、早期割引により数千円から1万円程度の割引を受けられることもあります。

一方、専門店ではセールが行われないため、購入時期による価格差はほとんどありません。

ランドセル商戦が落ち着くと通常価格に戻りますが、入学式直前の3月頃には在庫処分のため大幅な値引きが行われることもあります。

ただし、この時期は人気商品がすでに売り切れている可能性が高い点に注意が必要です。

どの店舗で購入する場合でも、特定の商品を狙っている場合は、割引の有無に関係なく早期購入を検討することが大切です。

特に人気商品は早めに売り切れるため、計画を立てて行動することをおすすめします。

ランドセル値段・価格帯別の特徴

ランドセルの価格は、安いものでは数千円〜1万円台、高いものでは10万円を超える高価格帯まで、幅広い選択肢があります。

ここでは、価格帯ごとのランドセルの特徴を解説します。

1万円〜2万円のランドセル

1~2万円までのランドセルには以下のような特徴があります。

  • 軽量でシンプル設計

  • 素材は主に合成皮革

  • デザインは限られがち

  • 耐久面で不安要素がある

1万円から2万円のランドセルは、価格を抑えたシンプルな設計が特徴です。

この価格帯では、軽量で扱いやすいものが多く、主に人工皮革や合成皮革が使用されています。

主流は中国などの海外製で、ブランド名が不明な製品も多く見られます。

デザインやカラーバリエーションが限られているため、選択肢が少ないことがほとんどです。

耐久性については、6年間の使用を想定すると不安が残る場合があり、破損リスクが高い製品も存在します。

特に、子どもが乱暴に扱うことが想定される場合には注意が必要です。

この価格帯のランドセルは修理対応が難しいケースも多く、購入後のメンテナンスを重視する家庭には不向きです。

コストを最優先に考えたいときや、使用期間が限定的である場合には、検討の余地があります。

3〜4万円のランドセル

3~4万円までのランドセルには以下のような特徴があります。

  • お手頃な範囲でデザインが増加

  • 軽量モデルが主流

  • 背負いやすい工夫が見られる

  • 保証内容は簡易的な場合が多い

基本的に人工皮革が多いでしょう。

量販店のプライベートブランドや、一部の工房系モデルが含まれるケースがあります。

基本性能は十分ですが、オリジナリティや高級感を求めると選択肢が限られます。

5〜6万円のランドセル

5~6万円までのランドセルには以下のような特徴があります。

  • ランドセル市場の中心価格帯

  • デザインと機能のバランスが良い

  • 合成皮革から本革まで選択可能

  • 保証が手厚いモデルも存在

平均価格帯として幅広い家庭から支持を集めています。

この価格帯なら本革モデルも手が届き、保証内容も問題ありません。

7〜9万円

7~9万円までのランドセルには以下のような特徴があります。

  • ブランド志向や工房系に多い価格帯

  • 装飾や刺繍が豊富

  • 素材選択にこだわりがある

  • 職人製モデルが増える

有名工房や老舗ブランドが中心になりやすい価格帯です。

装飾性や限定カラーなど差別化ポイントが見られ、子どもの好みに合わせて選びやすいでしょう。

10万円以上

10万円以上のランドセルには以下のような特徴があります。

  • プレミアムモデルのカテゴリ

  • コードバンなど希少素材を使用

  • 特注カラーや手縫い仕上げも存在

  • ブランドロゴや限定意匠が入る

この価格帯のランドセルは、ハイエンド志向の家庭に向いています。

素材の希少性や仕立ての良さが魅力です。

ただし、購入後のケアや修理対応が高額になる可能性があるため、事前に確認したほうが安心です。

ブランドと素材の選び方

ランドセルの価格は、ブランド価値や素材で大きく左右されます。

同じ素材でもブランドによって保証体制や仕立てが変わるため、実店舗で確認することが望ましいです。

人工皮革でも高耐久タイプが存在し、雨や汚れに強いものが多いです。

一方で本革やコードバンは高級感と耐久性が魅力ですが、重量や手入れの手間も考慮しましょう。

合成皮革のメリットと留意点

  • 軽量で水に強い

  • カラー展開が豊富

  • 本革よりも価格が抑えやすい

  • 直射日光や衝撃に弱い場合がある

本革系のメリットと留意点

  • 傷が味になる経年変化

  • 長期間しなやかさを維持

  • 価格帯はやや高め

  • 定期的な手入れが必要

購入時のチェックポイント

ランドセルは6年間連れ添う学用品です。

子どもが快適に使用できるかどうかは重要です。

コストだけでなく、機能やデザイン、修理体制など多角的に比較するのが賢明です。

  • 店頭で試着し背負いやすさをチェック

  • 6年保証の内容を確認

  • 早期予約やセール時期を逃さない

  • 通学路の距離や子どもの体格を考慮

  • 本人が気に入るカラーとデザインを優先

子どもが気に入った色でも、小学校高学年で飽きる場合があります。

派手すぎる装飾は高学年で好みが変化すると困ることもあります。

成長や好みの変化を見越したデザインを選ぶと安心です。

まとめ

ランドセル 価格は多様な要素に左右されます。

1〜2万円の超リーズナブルモデルから10万円を超えるプレミアムモデルまで幅広いです。

ランドセルの平均購入額は5万円〜6万円あたりですが、近年は7万円台以上の高額ラインも人気を得ています。

耐久性や背負いやすさ、保証内容などを総合的に考えて判断しましょう。

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