
ランドセルと子どもの腰痛・肩こりの関係|体への負担を減らすためにできること
はじめに 「最近、子どもがランドセルを背負うと肩が痛いと言うんです」これは実際に多くの保護者の方から寄せられる声です。小学生は体がまだ発育途中。重いランドセルや正しくない背負い方が、腰痛や肩こりの原因になりやすいことが分かっています。 本記事では、子どもとランドセルの関係について、医学的な視点や実際の事例を交えながら解説します。 子どもとランドセル負担の現状 文部科学省の調査によると、小学生のランドセルの平均重量は約1,200g〜1,400g。 そこに教科書や水筒などを入れると、合計で4kgを超えることも珍しくありません。 これは体重20kg前後の低学年にとって、体重の20%に相当する負担。 医療現場でも「不自然な姿勢で長時間重い荷物を持ち続けることで、腰痛や肩こりを訴える小学生が増えている」と指摘されています。 よくある事例 事例① 小学2年生・女の子の場合 身長:115cm、体重:19kg 通学距離:徒歩20分 ランドセル+荷物で約4.5kg→ 毎日の登下校で肩に赤い跡が残り、「肩が痛い」と帰宅後に訴えるようになった。 事例② 小学4年生・男の子の場合 背が高く体格もよいが、野球練習後に「腰が重い」と言うことが増えた。→ 調べてみると、ランドセルの肩ベルトが短く、背中全体ではなく腰に負担が集中していた。 腰痛・肩こりを防ぐためのポイント ① 正しい背負い方 肩ベルトは左右同じ長さに調整する。 ランドセルを背中に密着させ、下がりすぎないようにする。 ② 荷物の詰め方 重いものは背中側へ、軽いものは外側へ。 不要な荷物を入れっぱなしにしない。 ③ ランドセルの構造を見直す...