雨の日の登下校では、傘を差していてもランドセルの端や側面が濡れてしまうことがあります。
特に風を伴う雨の日は、背中側へ雨が吹き込んだり、傘からランドセルがはみ出したりするため、「中の教科書やタブレットまで濡れないか心配」という保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、雨の日にランドセルを守る方法と、濡れて帰ってきたときの正しいお手入れについて解説します。
雨の日は傘だけで大丈夫?
弱い雨で通学時間が短い場合は、傘だけで対応できることもあります。
しかし、ランドセルは子どもの背中よりも外側へ張り出しています。子ども自身は傘に入っていても、ランドセルの後ろや側面は雨に濡れていることが少なくありません。
次のような日は、特に注意が必要です。
- 風を伴う雨の日
- 通学時間が長い日
- 雨脚が強い日
- タブレットや図書館の本を持ち帰る日
- 拡張ポーチなどを装着している日
- 子どもがまだ傘を上手に扱えない場合
このような状況では、傘に加えてレインカバーを使うと安心です。
「撥水」と「防水」は違います
雨対策を考えるうえで知っておきたいのが、「撥水」と「防水」の違いです。
撥水とは、生地の表面で水をはじきやすくする機能です。軽い雨や短時間の水濡れには対応しやすいものの、水の侵入を完全に防ぐものではありません。
一方、防水は、生地の内側へ水を通しにくくする性能を指します。ただし、防水性のある生地を使用していても、ファスナーや縫い目などから水が入る可能性があります。
そのため、撥水機能のあるランドセルでも「強い雨の中で長時間使用しても絶対に中まで濡れない」とは限りません。
エルゴランセルは雨に濡れても大丈夫?
エルゴランセルの本体生地とカブセ部分には、撥水機能のある素材を使用しています。
2027年度用モデルの主な素材は、次のとおりです。
- 本体:コーデュラナイロン1000D
- カブセ:人工皮革
- 内装:ナイロンリップストップ
本体とカブセは水をはじきやすい仕様ですが、完全防水ではありません。強い雨や長時間の雨では、ファスナー、縫い目、開口部などから水が入る可能性があります。
雨量が多い日や通学時間が長い場合は、レインカバーの使用をおすすめします。
雨の日にできる5つの対策

1.天気予報を確認する
登校時に雨が降っていなくても、下校時間に天候が崩れることがあります。
折りたためるレインカバーをランドセルへ入れておけば、急な雨にも対応しやすくなります。子ども自身で装着できるよう、事前に家で練習しておきましょう。
2.強い雨の日はレインカバーを使う
レインカバーは、ランドセル全体を覆って雨から守るためのアイテムです。
ランドセルのサイズに合っていないカバーは、歩いている間にずれたり、風で外れたりすることがあります。装着後は、ランドセルの下部まで覆われているか、ゴムが緩んでいないかを確認しましょう。
エルゴランセル専用レインカバーは、縁のゴム紐でフィット感を調整でき、拡張ポーチを装着した状態でも使用できます。
使わないときは折りたたんで収納できるため、天候が変わりやすい時期にはランドセルへ入れておくと安心です。
3.タブレットやプリントは防水袋へ入れる
レインカバーを使っていても、開閉時に雨が入ったり、水筒から水が漏れたりする可能性があります。
水濡れに弱い物は、チャック付きの袋や防水性のあるケースへ入れておくと、さらに安心です。
特に注意したい荷物は次のとおりです。
- タブレット端末
- 連絡帳
- 宿題や提出物
- 図書館で借りた本
- 集金袋
- 着替え
重いタブレットや教科書は、できるだけ背中に近い位置へ収納すると、ランドセルが後ろへ引っ張られにくくなります。
4.外側に物をぶら下げすぎない
傘を持つ雨の日は、晴れの日よりも子どもの手元が不安定になります。
体操服袋や上履き袋などを手に持たせたり、ランドセルの外側へ長く垂らしたりすると、周囲の物へ引っかかるおそれがあります。
できるだけランドセルや専用ポーチの中へ収納し、両手を使いやすい状態にしましょう。
5.雨の日は反射材も確認する
雨の日や夕方は、晴れた昼間よりも周囲から子どもが見えにくくなります。
エルゴランセル専用レインカバーには、正面に反射テープが付いています。雨からランドセルを守るだけでなく、薄暗い時間帯の視認性にも配慮した仕様です。
ただし、反射材があっても安全が保証されるわけではありません。明るい色の傘やレインコートなども組み合わせ、車や自転車から見つけてもらいやすい服装を心がけましょう。
ランドセルが濡れたときのお手入れ方法

撥水機能のある素材でも、濡れたまま放置するのは避けましょう。
帰宅したら、次の手順でお手入れします。
1.中身をすべて取り出す
まず、教科書やノート、小物類をすべて取り出します。
表面があまり濡れていなくても、開口部やファスナーから雨が入っていることがあります。前ポケット、内装ポケット、拡張ポーチの中も確認しましょう。
濡れたハンカチ、給食セット、靴下などが入っている場合は、すぐに取り出します。
2.乾いたタオルで水分を取る
ランドセル表面の水滴を、乾いた柔らかいタオルで優しく拭き取ります。
強くこすると、汚れを生地へ広げたり、表面を傷めたりする可能性があります。押さえるようにして水分を吸い取るのがポイントです。
背当て、肩ベルト、底面、ファスナーの周辺も忘れずに確認しましょう。
3.汚れは固く絞った布で拭く
雨水と一緒に泥が付着した場合は、最初に乾いたタオルで水分を取ります。その後、水で湿らせて固く絞った布を使い、汚れた部分を優しく拭きます。
最後にもう一度乾拭きし、余分な水分を残さないようにします。
洗剤や消臭剤、防水スプレーなどは、素材との相性によって変色や劣化につながることがあります。使用する場合は、商品の注意事項やメーカーの案内を確認してください。
4.風通しのよい日陰で乾かす
水分を拭き取ったら、ファスナーやポケットを開け、風通しのよい日陰で十分に乾燥させます。
内側まで濡れている場合は、ランドセルを開いた状態にして空気を通しましょう。扇風機やサーキュレーターの穏やかな風を当てる方法もあります。
5.完全に乾いてから中身を戻す
表面が乾いていても、内装やクッション部分に湿気が残っていることがあります。
十分に乾燥してから教科書やノートを戻しましょう。湿気が残った状態で中身を入れると、においやカビ、紙類の傷みにつながります。
濡れたランドセルにしてはいけないこと
早く乾かしたい場合でも、次のようなお手入れは避けましょう。
ドライヤーの熱風を近距離から当てる
高温の風は、生地や人工皮革、接着部分などを傷める可能性があります。
暖房器具の近くへ置く
ストーブやヒーターの近くで急激に乾燥させると、変形や変色の原因になることがあります。
直射日光に長時間当てる
強い日差しの下で乾かすと、色あせや素材の劣化につながる場合があります。風通しのよい日陰で自然に乾燥させましょう。
濡れたまま収納する
玄関や棚へすぐに収納すると、水分や湿気がこもってしまいます。ポケットを開け、完全に乾燥させてから保管してください。
洗濯機で丸洗いする
ランドセル本体を洗濯機に入れたり、水へ浸したりするのは避けましょう。型崩れや部品の破損につながるおそれがあります。
レインカバーも使用後に乾かしましょう
見落としやすいのが、使用後のレインカバーです。
濡れたレインカバーを、そのまま小さく折りたたんでランドセルへ入れると、湿気やにおいの原因になります。
帰宅したらランドセルから外し、表面の水分を拭き取って、広げた状態で陰干しします。ランドセルとレインカバーの両方が乾いてから収納しましょう。
子どもと一緒に「雨の日の習慣」を決めよう
雨の日のお手入れを、毎回保護者だけで行うのは大変です。
次のような簡単な流れを、子どもと一緒に決めておくのがおすすめです。
- 帰宅したらレインカバーを外す
- ランドセルの中身を取り出す
- 濡れた物を決めた場所へ置く
- タオルでランドセルを拭く
- ファスナーを開けて乾かす
低学年のうちは保護者が仕上げを確認しながら、少しずつ自分でできるようにすると、ランドセルを大切に扱う習慣にもつながります。
まとめ

エルゴランセルの本体生地とカブセ部分には撥水機能がありますが、完全防水ではありません。
雨の日は傘だけに頼らず、天候や通学時間に応じてレインカバーを使用しましょう。タブレットや大切なプリントを防水袋へ入れておくと、さらに安心です。
濡れて帰ってきた場合は、すぐに中身を取り出して水分を拭き、風通しのよい日陰で十分に乾燥させます。
日頃のちょっとした対策とお手入れで、ランドセルを気持ちよく長く使い続けましょう。
