はじめに
お母さん、お父さん、最近お子さまの学校での学び方が変わったと感じることはありませんか?2020年度から、小学校では新しい学習指導要領が全面実施されています。この新指導要領では、子どもたちの「生きる力」を育むための教育が強化されています。今回は、新学習指導要領の主なポイントと、家庭でできるサポート方法についてご紹介します。
新学習指導要領の主なポイント
1. 主体的・対話的で深い学びの実現
- アクティブ・ラーニングの推進:子どもたちが自ら考え、意見を共有し合う学習活動が増えています。
- 協働学習:グループワークやディスカッションを通じて、他者とのコミュニケーション能力を養います。
2. 思考力・判断力・表現力の育成
- 問題解決型学習:与えられた課題に対して、自分で考え、解決策を見つけ出す力を育てます。
- 表現活動の充実:自分の考えを言葉や文章、プレゼンテーションで表現する機会が増えています。
3. 外国語教育の充実
- 英語教育の早期化:5・6年生での英語が正式な教科となり、3・4年生でも外国語活動が始まります。
- コミュニケーション重視:読み書きだけでなく、聞く・話す能力の育成にも力を入れています。
4. プログラミング教育の必修化
- 論理的思考の育成:プログラミングを通じて、論理的に考える力を養います。
- 各教科への統合:算数や理科などの授業にプログラミング的思考を取り入れています。
5. 道徳教育の強化
- 特別の教科「道徳」:道徳教育が正式な教科となり、評価も行われます。
- 心の成長:他者への思いやりや社会性を育む内容が充実しています。
新しい学びが子どもたちに与える影響
- 学習意欲の向上:自分で考え、意見を発信することで学ぶ楽しさを実感します。
- コミュニケーション能力の発達:他者と協力し、考えを共有することで対人関係のスキルが向上します。
- 将来への備え:グローバル化や情報化社会に対応できる力を養います。
家庭でできるサポート方法
1. 自主的な学びを促す環境づくり
- 質問を歓迎する:子どもが疑問に思ったことを気軽に話せる雰囲気を作りましょう。
- 興味・関心を尊重:子どもの好きなことに耳を傾け、深める手助けをします。
2. コミュニケーションの機会を増やす
- 家族での会話を大切に:日々の出来事や感じたことを共有しましょう。
- 意見交換の場を提供:ニュースや本の内容について、一緒に話し合う時間を設けます。
3. 外国語に親しむ機会を作る
- 英語の絵本や音楽を活用:楽しく英語に触れることで抵抗感を減らします。
- 簡単なフレーズで会話:日常の中で英語の挨拶や表現を使ってみましょう。
4. プログラミング的思考を育む
- パズルやブロック遊び:論理的思考力を鍛える遊びを取り入れます。
- 子ども向けプログラミング教材の活用:無料のアプリやウェブサイトで楽しく学べます。
5. 道徳心を育てる
- 絵本や物語の読み聞かせ:物語を通じて善悪の判断や他者への思いやりを学びます。
- 地域活動への参加:ボランティアや地域行事に参加して社会性を育てます。
親として心がけたいこと
- 温かく見守る姿勢:失敗も学びの一つと捉え、チャレンジを応援します。
- 学校との連携:学校での様子や学習内容を把握し、適切なサポートを行います。
- 過度なプレッシャーをかけない:子どものペースを尊重し、無理のない範囲で関わります。
まとめ
新学習指導要領によって、子どもたちの学びはより多様で深いものになっています。家庭でもできるサポートを通じて、お子さまの成長を一緒に見守りましょう。お母さん、お父さんの温かい関わりが、子どもたちの未来をより豊かなものにしてくれるはずです。
参考リンク
- 文部科学省:新学習指導要領について
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